最近の世界情勢の悪化から、日本が侵略されることが現実味を帯びてきました。
空襲や爆撃も怖いですが、特に怖いのが「核兵器」による攻撃です。
核兵器を所持していない日本は、地政学・歴史的に見て「核兵器を使用される可能性が世界一高い国」と言っても過言ではありません。
最悪を想定して、緊急時の避難場所を確保しておくことは必要不可欠です。
なぜ地下施設に避難すべきなのか
攻撃された場合、兵器の膨大なエネルギーによる熱線と爆風、放射線などが大きな被害をもたらします。
それらから身を守るには、以下の行動が必要です。
①失明の危険があるので、爆発の閃光や火球は見ない。
②屋外にいる場合は、遮蔽物(コンクリート製が良い)の影に隠れる。
③近くに建物がある場合は、その中へ避難(地下施設やコンクリート製の建物だとより安全)。
④汚染されないために、上着を頭から被り、口や鼻をマスクやハンカチで覆い、皮膚の露出を極力減らす。
⑤爆心地から極力遠ざかる。風下を避け、風向きから垂直方向に逃げる。
⑥窓を閉めて目張りすることで室内を密閉し、窓の無い建物の中央の部屋に移動する。
⑦屋内に地下施設があれば、地下に移動する。
⑧屋外から屋内に入る場合は、汚染されたであろう衣服は脱いで密閉した状態で捨て、身体をよく洗い流す。
⑨安全が確認できるまでは、汚染された可能性のある水や食べ物の摂取を避ける。
⑩被ばくや汚染のおそれがあるので、行政機関の指示などに従って医師の診断を受ける。
東欧での事例でも分かりますが、鉄筋コンクリート造の建物や地下施設は身を守るための避難場所として優れています。
武力攻撃やテロなどから身を守るために -避難にあたっての留意点などをまとめました- (パンフレット)

国も地下に避難することを推奨しています。
日本の避難施設について
日本における緊急一時避難施設は、避難施設 – 内閣官房 国民保護ポータルサイト (kokuminhogo.go.jp)で確認することが出来ます。
しかし、令和3年4月1日の段階で全国の「緊急一時避難施設」は5万1994カ所あり、そのうち「地下施設」は、わずか1278カ所しかありません。
都道府県別にみると、東京都(188)、石川県(176)、長野県(124)、富山県(105)、愛知県(100)の順に地下施設が多いです。
一方で、地下施設数が0の県や、1カ所しか存在しない県もあります(どの県かは言いませんが…)。



首都圏の地下施設数を見てみよう。
首都圏 | 地下施設数 | 24時間避難可能 |
---|---|---|
東京 | 188 | 9 |
神奈川 | 18 | 2 |
埼玉 | 15 | 0 |
千葉 | 42 | 24 |
群馬 | 13 | 9 |



24時間避難可能な場所ってこれだけ??
首都圏でも、国は避難先をこれだけしか用意できていないという事実に驚きと恐怖を覚えます。
また、数少ない24時間避難可能な地下施設も、密閉できず、ライフラインも存在しない「ただの地下歩道」という場所も多いです。



地下歩道では、核兵器から身を守ることが出来ません。
日本の避難施設に関する課題
- 避難施設の少なさ
- 本当に安全な避難施設なのか
- 国民・政府の危機に対する意識の低さ
避難施設の少なさ
国が避難場所として用意できている地下施設は、1億2000万人を超える人口に対して1278カ所のみです。
そして、1278カ所の地下施設は地域ごとに分布の偏りが大きく、県内に1カ所も存在しないという県もあります。
明らかに、国民の数に対して地下避難施設が足りていません。
陸続きの国が無く、逃げることのできない島国では、自国内の避難所がとても重要です。
安全を確保できる地下施設を国がもっと作るとともに、民間とも強力に連携して避難所を用意しなければなりません。
本当に安全な避難施設なのか
首都圏に存在する地下施設の一覧に目を通しましたが、地下施設の中の半数がただの「地下歩道」でした。
正直、国が用意している地下避難施設は安全なのか心配になりますよね。
例えば、20メガトン級の大型核弾頭が地表で爆発した場合は半径800m、深さ90mの巨大な穴が開きます。



日本の地下施設や地下鉄の駅は消し飛びますね。



西欧の地下鉄駅には深さ100m以上の物もあります。
大型の核兵器に備えている国は、深さ100m級の地下鉄駅をシェルターとして備えているのです。
しかし、実際に核弾頭が地表で爆発する可能性は低く、(都市の被害を大きくするために)上空で起爆されるはずです。
そのため、日本の地下鉄でも核攻撃に耐えることが出来るかもしれません。



新しく出来た地下鉄の方が地下深くに作られています。
国民・政府の危機に対する意識の低さ
日本人や日本の政府は異常なまでに危機に対する意識が低いです。
おそらく、戦争や核兵器に対するタブー意識から、危機に備えることまでが禁忌とされてしまっているからでしょう。
しかし、世界情勢を見れば「日本がどれだけ危険な立ち位置にいるのか」が分かるはずなのです。
日本政府や国民は、危機に対する意識を改めなければなりません。
個人で出来る備え
- 避難場所・経路の把握
- 非常時に持ち出す物資の準備
- 核シェルター設置
避難場所・経路の把握
地域によって、災害時に避難する場所は決まっています。



下の看板は、佐賀県小城市のものです。
どの災害に対応できるか分かりやすい「災害種別避難誘導標識システム(JIS Z9098)」と言います。
このような看板を確認したり、市町村の公開する情報を見て、避難する場所や経路をあらかじめ決めておきましょう。
非常時に持ち出す物資の準備
「期間」と「状況」で、準備するべきものは変わります。
しかし、基本的なものは一緒なのでしっかりと準備しておきましょう。
- 非常食
- 飲料水
- ライト
- 携帯ラジオ
- モバイルバッテリー・乾電池
- 携帯トイレ
- ポリ袋
- 常備薬
- アルミ製保温シート
- 軍手
- マスク
- 履き物
etc.
核シェルター設置
やはり準備として最強なのは、個人の核シェルターを設置することです。
スイス、イスラエルの核シェルター普及率は100%で、ノルウェー・アメリカ・ロシアなども高い普及率を誇っています。
一方で日本の普及率は、0.02%とごく僅かです。



0.02%あるのかも疑わしいくらいの低さと言えます。
核の脅威はすぐ傍まで迫っています。自分の身は自分で守りましょう。
まとめ



危機に備えた避難所が足りていません。
- 核攻撃から避難する場合は地下施設を選ぶ
- 政府が用意している避難所の場所を把握する
- 本当に安全な避難所か確認する
- 国、国民ともに危機に関する意識を改める
- 個人で身を守る準備をする



政府に頼ってたら生き残れませんね。
コメント