地震災害でライフラインが断絶後のインフラが復旧する順番と日数まとめ

地震災害でライフラインが断絶したときのインフラが復旧する順番と日数
kiwi

どうも、プレッパーのkiwiです。

地震などの大規模災害が発生すると、電気やガス、水道などのライフラインが停止してしまう被害が起こります。

ライフラインは生活や生命を維持するために必須なインフラ設備です。

これらが断絶した場合、今までの生活を維持していくことは不可能になりますし、最悪は生命にもかかわるでしょう。

災害で断絶したライフラインが、それぞれどのくらいの日数で復旧するか知ることはとても大切だと言えます。

なぜなら、ライフライン停止期間を乗り越えるための備蓄や準備が、どれくらい必要か推測する指標の1つになるからです。

今回は、大規模災害によって断絶したライフラインの復旧順と日数についてまとめてみました。

目次

インフラ(電気・ガス・水道)復旧の順番

ライフラインの復旧する順番「電気」→「水道」→「ガス」のイラスト

地震災害によってライフラインが断絶した場合、復旧は即日で完了することはありません

電気・ガス・水道の復旧はそれぞれ時間が掛かるものになります。

そして、電気・ガス・水道において、復旧が最も早いのは「電気」で、次いで「水道」、「ガス」の順です。

復旧が早い:電気>水道>ガス:復旧が遅い

つまり、備蓄などの準備においては「ガス>水道>電気」の順で、長期間ライフラインが停止することを想定しなければならないということです。

そして、ライフラインの中で最も重要である「水道」の断絶対策における備蓄は相当な量が必要になると考えてください。

現代人の生活において、飲料水だけでなく生活用水も相応の量が必要になってしまうのです。

crow

水の備蓄についての詳細は、以下の記事で紹介しています。

インフラの復旧想定日数と実例

kiwi

まずは、首都直下型地震での復旧目標を見てみましょう。

首都直下型地震での復旧想定日数

インフラ被害概要復旧目標日数
電気(停電)最大200万戸6日
ガス(供給停止)最大120万戸55日
水道(断水)最大1100万戸30日
「首都直下地震による被害の概要」より作成

国が出している復旧目標日数と、東京都が出している復旧想定日数はほぼ同じ日数です。

そのため、復旧が早い順番は「電気>水道>ガス」となることが、ほぼ確実だと考えられます。

crow

下でまとめている実例でも、復旧の順番は同じです。

首都直下型地震に備える場合
電気6日、ガス55日、水道30日のライフラインの停止を想定しよう。

東日本大震災での復旧日数

まだ記憶に新しい大規模災害である、2011年3月11日の「東日本大震災」。

津波の影響でライフラインの復旧対象にならない家屋が多数出るほどの災害でした。

インフラ被害概要復旧日数
電気(停電)最大855万戸7でほぼ復旧
ガス(供給停止)最大46万戸5週間でほぼ復旧
水道(断水)最大256万7000戸24日でほぼ復旧
各種資料より独自に作成
kiwi

被害と復旧データが資料ごとに違うのでまとめるのが大変でした。

大規模災害のイメージのわりに電気の復旧は7日でほぼ復旧しました。

しかし、ガスの復旧に5週間水道の復旧に24日も掛かってしまっています。

津波被害や原発事故もあり、復旧がかなり遅れた地域もあることを覚えておきましょう。

復旧速度で言うと、早い順から「電気>水道>ガス」となります。

熊本地震での復旧日数

熊本地震は、震度7の地震が2016年4月14日と4月16日に起きており、マグニチュードの大きい4月16日が本震で、4月14日が前震とされています。

インフラ被害概要復旧日数
電気(停電)最大47万7000戸7日でほぼ復旧
ガス(供給停止)最大10万5000戸2週間でほぼ復旧
水道(断水)最大44万5000戸2週間でほぼ復旧
平成 28 年(2016 年)熊本地震におけるライフライン復旧概況(時系列編)
(Ver.1:2016 年 5 月 2 日まで)より作成

電気は1週間ほどでほぼ全復旧しました。

しかし、水道は最初の5日で大幅に復旧した後の復旧はとても緩やかになってしまっています。

ガスに関しては、2週間かけて緩やかに復旧しました。

復旧速度で言うと、早い順から「電気>水道>ガス」となります。

なぜ復旧の時間に差が出来るのか

インフラの復旧速度は早い順に「電気>水道>ガス」となります。

しかし、なぜ復旧するまでの時間に差が出来てしまうのでしょうか。

kiwi

それはインフラの形態に違いがあるからです。

電気の復旧

電気のイラスト

家庭に電気を送る「電力供給施設」は、多くの施設や設備を通って各家庭まで電力を送っています。

発電所で発電して、変電所で家庭で使用できるよう調節を行い、送電設備(電柱や電線)を通って家庭へと電気が送られるのです。

そして、それらの施設や設備のほとんどが地上に存在します

災害時の停電の理由は、発電所の発電や送電が安全のために停止するとともに、送電設備である高圧送電線や電柱、電線が破損する被害を受けてしまうことが原因であることが多いです。

災害後の復旧の際には、被災した施設の被害状況を調べたうえで修復して、漏電などが無いことを確認します。

発電・変電施設と送電設備が修復されて異常がないことが確認でき次第、電力供給が再開されるのです。

ライフラインの中で電気の復旧が一番早いのは、電力供給に関わる施設がほぼ地上に存在していて、被害状況の調査や修復、チェックが比較的容易であることが理由と言えるでしょう。

水道の復旧

水道のイラスト

水道の場合は、電気の場合よりも復旧が難しくなります。

なぜなら、上水道・下水道ともに、水道管は地下に埋設されているものだからです。

そのため、被害を受けた破損・漏水部位の特定を行うために、地面のコンクリートやアスファルトを掘り返してチェックしなければなりません。

水道管が破損していたり、漏水していれば目視で確認可能ですが、全ての水道管をチェックするのには時間が掛かってしまいます。

電気よりも水道の復旧が時間を要するのは、地下に水道管が埋設されているからだと言えるでしょう。

都市ガスの復旧

ガスの火のイラスト

都市ガスの場合、水道と同じようにガス管が地下に埋設されています。

しかし、ガスの場合は水道とは違って、ガスが漏れていても目視で確認することが出来ません。

目視出来ないため、ガスを検知する機械で念入りにガス漏れがないかチェックしなければならないのです。

ガスは言うまでもなく可燃性ですので、危険も伴う大変な作業となります。

ガスの復旧が他のライフラインよりも時間が掛かるのは、ガス管が地下に埋設されていることと、ガス漏れのチェックに手間がかかるためだと言えるでしょう。

まとめ

災害で被害を受けたインフラ設備が即日に復旧することは少ない。

電気・水道・ガスはインフラ設備の特性上、復旧速度に差が生じる

kiwi

復旧の順番は以下の通りとなります。

復旧が早い:電気>水道>ガス:復旧が遅い

首都直下型地震に備える場合
電気6日、ガス55日、水道30日のライフラインの停止を想定しよう。

ライフラインであるインフラが復旧するまでの期間を生き延びるためには、生存に欠かせない「水」の備蓄が必須です。

復旧の遅い「ガス」に関しては、電気が復旧すれば代用が可能なので多くの備蓄は必要ない。

crow

「水」の備蓄は絶対してください!

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