
どうも、プレッパーのkiwiです。
あなたは水道が無い状態でどれくらい生活を維持出来ますか?
水道水が使えない生活を想像してみてください。



相当不便な生活を強いられるはずです。
水は人間にとって、必要不可欠なものです。
災害で水道が破損して断水になった場合、水道が1日ですぐに復旧することは滅多にありません。
水道が復旧や飲料水の支援が来るまでは、自分たちで生き延びなければならないのです。
1日に必要な水の量は?



まずは、一日に必要な水の量を考えてみよう。



飲料水と生活用水の2つに分けて考えた方が良いですね。
1日当たりの水の必要摂取量
人間の身体の5~7割は、水で構成されています。
そのため、水分不足は命にかかわる問題です。たった1~2%の水分不足でも体には不調が出てしまいます。
不足している水分量 | 症状例 |
---|---|
1~2% | 強い乾き、意識がぼんやりする、食欲減退など |
3~4% | 吐き気、脱力感、感情の不安定化など |
6% | 手足のふるえ、ふらつき、頭痛など |
8% | 意識障害、チアノーゼなど |
10%以上 | 痙攣、失神、不眠、興奮状態、譫妄など |
20%以上 | 生命の危機、死亡 |



水分補給の重要性がよく分かるね。
一般的な大人は、必要な水の量が「体重1㎏あたり水50ml」となっています。
幼児の場合は2倍の100ml、乳児は3倍の150ml、老人は少し減って40ml必要です。
60㎏の成人男性の場合は、60㎏(体重)×50ml=3Lが必要な水分量となります。
この計算式をもとに、自分や家族に必要な水分量を計算してみましょう。
実際には食物に含まれる水分も摂取していますが、多めに考えて1日1人あたり3Lの飲料水を用意しておく必要があります。



炊事も飲料水を使用する必要がありますね。
生活用水
私たちの生活上、水を使用しなければいけない場面がたくさんありますよね。
炊事、洗濯、手洗い・うがい、風呂、トイレなどで普段は1日に200L以上も水を使用しています。
しかし、最低限の衛生面を清潔に保つのに必要な生活水は3Lと言われています。



現代人にとって衛生面は重要です。
現代人の私たちは、生活用水はいくらあっても足りないと感じてしまうはずです。
生活用水に関しては、1日1人あたり3L以上用意するようにしましょう。



浴槽に水を貯めておくって大切ですね。
水の備蓄について



次は、水の備蓄について考えていきましょう。
水の必要備蓄量はどれくらい?
前述で、「飲料水が1日分で1人3L」「生活用水が 1日分で1人3L以上 」必要だということが分かったと思います。
つまり、「人数×日数×6L=必要備蓄量」ということです。
今までは備蓄量が3日分ほどで良いと言われていましたが、最近の大きな災害での経験から5日分の水や食料を備蓄しておいた方が良いとのことです。
しかし、4人家族だと考えると、4人×5日分×6L=120L(必要備蓄量)というとんでもない量になってしまいます。



2Lのペットボトルで60本です。
1人あたり30Lもの水を備蓄しなければならないというのは、かなり大変なことです。
備蓄していなかった場合は?
飲料水や生活用水が無ければ、死に直結します。
もし、自宅などに水を備蓄していなかった場合は、水を調達しなければなりません。
川や池などの水を採取することが出来れば、生活用水として活用できます。
しかし、水を汲んでくるための容器だったり、水を運ぶ距離なども考えなければならないので、とても大変です。
飲み水として活用するならば、さらに浄水・煮沸といったことも必要となります。



備蓄しておくのが1番ですね。
あまり推奨できない備蓄方法
お風呂の水を貯めておく
大量に必要となる生活用水の備えとして、「お風呂の水を貯めておく」という習慣を作るというものがあります。
お風呂に入った後の水を抜かずに、次に入るまで貯めておくだけなので簡単です。
欠点として、水の中の細菌がかなり増えやすいということがあります。
生活用水として使うとしても、ある程度の濾過や煮沸消毒等による浄化が必要です。
正直、飲料水としての活用は精神的にも難しいです。



風呂の残り水は飲める気がしませんよね。
風呂に水を貯めて、トイレを流すのに使用すればよいと考える方が割と多いですよね。
しかし、災害による断水時には下水道も壊滅している可能性があるので、トイレを流すのは絶対にNGです。
お風呂に水を貯めておけば活用できることもあるでしょうが、水の備蓄を風呂の残り水のみに頼るのは推奨できません。



風呂に水を貯める場合、子どもが溺れる事故などの危険性もあります。
ペットボトルに水道水を備蓄
水道水は飲料水としても活用できますが、汲んでペットボトルに保存しても長持ちしません。
塩素が入っていて消毒はされていますが、1日で塩素が抜けて雑菌が繁殖します。
そのため、ペットボトルに入れてから3日ほどで入れ替えが必要です。
備蓄というにはあまりにも長持ちしないので、備蓄方法としては推奨できません。
おすすめの備蓄方法
ローリングストック
ローリングストックは、普段から利用している食料品や日用品の中から、非常時の際にも使えるものを多めに購入して備蓄する方法です。
賞味期限や消費期限が近い物から消費し、消費した分をすぐに買い足すことで、一定量の備蓄を保つようにすることがローリングストックの重要なポイントと言えます。
備蓄品の鮮度が良い状態で保てることと、非常時に日常と同じものを食べたり使ったりできるという2つのメリットが存在します。



ローリングストックの手順は以下の通りです。
- 買い物の際に、普段よりも多く(3日~7日分)の食品や加工品を購入する。
- 購入したものの中で古い物から順に消費し、消費した分だけこまめに追加で購入して補充する。
- 常に一定量の食料が自宅に備蓄される。



飲料水を多めに購入して、備蓄しましょう。
まとめ



人間にとって「水」は必要不可欠なものです。
- 1日1人あたり3Lの飲料水を用意する
- 最低限の衛生面を清潔に保つのに必要な生活水は3L
- 「人数×日数×6L=必要備蓄量」
- 水の備蓄は「ローリングストック」がおすすめ



備えあれば患いなし!
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