コロナ流行以降、日本でも注目を集めている新たなライフスタイルが「プレッパー(prepper)」です。
コロナウイルスの流行以前は、「最小限(ミニマル)しかモノを持たない」といった「ミニマリスト」と呼ばれる生活スタイルがブームとなっていました。
しかし、コロナ禍によって物流やサービスの停止が起こり、「必要な時に、必要な分だけモノを持つ」というライフスタイルがとても不便かつ不安を煽ったのです。
そんなコロナ禍の中で脚光を浴びたのが「プレッパー」という、あらゆる災害・危機を自力で生き延びるために「備える」生活スタイルになります。

プレッパーのkiwiが解説していきます!
プレッパーとは?


「Prepper」は「prepare(準備する・備える)」から派生した言葉で、「備える人」を指します。比較的新しい言葉で、プレッパーという言葉が出来る以前は「サバイバリスト(生存主義者)」と呼ばれていました。
プレッパーは、自然災害や経済恐慌、食糧危機、核戦争、パンデミック、ゾンビ蔓延などの様々な事象によるカタストロフィ(終末)に対処できるよう、普段から備えています。
プレッパーには、サバイバル知識やテクニックの習得・物資の備蓄・避難拠点の確保・様々シチュエーションの訓練などといった備えを行う人が多いです。



「備える」レベルは人それぞれです。
この生活スタイルの目的は、プレッパーの基本理念である「PPST(Prepare Protect Survive Thrive)」、備える・守る・生きのびる・繁栄することと言えるでしょう。
コロナ禍以前より流行している「ミニマリスト」と比べると、不格好で原始的な生活スタイルに聞こえてしまうかもしれません。
ですが、昨今の世界情勢の悪化やパンデミックへの不安から、「プレッパー」になる人は世界中で急増しています。



プレッパーについての詳細は、以下の記事をお読みください。


プレッパーのメリット





まずは「プレッパー」のメリットを紹介します。
- 防災アイテム・備蓄が充実する
- 非常時への対応が的確になる
- 防犯意識・対策が高まる
- アウトドア知識・技術を習得できる
- 自給自足の知識・基盤ができる
防災アイテム・備蓄が充実する
プレッパーにとって、防災アイテムの所持や飲料水・非常食の備蓄は初歩のレベルです。
プレッパーになれば、「非常時に役に立つ防災アイテムの収集」と「飲料水と非常食の備蓄」をする習慣が出来ます。
家屋の損壊やライフラインの断絶を想定して備えることで、災害時でも生活を維持できるようになるはずです。



「災害に備える意識を持てる」ことが、メリットと言えます。
非常時への対応が的確になる
非常時において、自宅から避難を迫られることもあります。
しかし、非常時の状況次第で、避難する際に持ち出すものや避難先、避難ルートは違うことが多いです。
もちろん「プレッパー」は、様々なケースをシミュレーションして動けるように訓練しています。
一方、プレッパー以外の一般人には、非常時のことをケース別で考えている人がほとんどいません。
様々な状況での対応をシミュレーションしていれば、対応を間違えずに生存できる可能性を上げることが出来ます。
非常時に生存率を大きく上げるという意味で、大きなメリットと言えるでしょう。



「とっさに動くことができる」というのは凄いことなのです。
防犯意識と対策が高まる
犯罪を他人ごとに考えていて、防犯意識がけっこう薄い人は多いです。



最近隣の家に泥棒が侵入したので、kiwiは防犯対策を強化しました。
過激なプレッパーの一部には、敵対者へと対応するために武装する人もいます。武装はやり過ぎですが、悪意を持った犯罪者の侵入や襲撃は想定しておく必要があるでしょう。
監視カメラなどの外から目で見える対策を行うだけで、犯罪者に狙われる確率が下がるというメリットが有ります。
アウトドア知識・技術を習得できる
アウトドア知識・技術は、サバイバル知識・技術に通ずるものがあります。
そのため、プレッパーとしてサバイバルの知識・技術を習得に努めていれば、家族や友人とのアウトドアで大活躍することが出来るはずです。
アウトドアの時に頼れる人間が嫌われることは、ありえません。
一つの特技として成立するので、アウトドアの知識・技術が習得できるというのはメリットと言えるでしょう。



良い趣味・特技を作ることが出来ますね。
自給自足の知識・基盤ができる
世界情勢の悪化により、各国は食料不足の問題に直面しています。食料の輸出をやめる国も現れており、この問題はさらに大きくなっていくでしょう。
食料のほとんどを輸入に頼っている日本において、この食料不足は生死に関わる問題です。
プレッパーにとって、食料を自力で確保することは当たり前です。狩猟・釣り・採集・農業・畜産など、いざという時に自給自足できるよう努めています。
食料不足は差し迫った問題と言えるでしょう。そのため、「最低限の自給自足できる知識や基盤を準備できる」というのは大きなプラスになるはずです。



プランター栽培から始めてみましょう。
プレッパーのデメリット





「プレッパー」になることのデメリットも紹介します。
- 備蓄品などで自宅内が圧迫される
- 購入費用がかかる
- 備えるために忙しくなる
備蓄品などで自宅内が圧迫される
ここまで記事を読んでいただいた方には予想できてしまうと思いますが、プレッパーは備蓄魔です。
一応厳選はしますが、必要だと考えられるものは大量に備蓄してしまいます。
備蓄する場所は自宅内、倉庫、非常用の拠点など様々ですが、基本的に自宅内は備蓄品だらけになるでしょう。
ミニマリストの方々には耐えられないような、プレッパーのデメリットと言えます。



地震時に崩れてきたり、避難経路が塞がったら本末転倒です。
購入費用がかかる
プレッパーが備蓄する物資は、もちろんタダではありません。
備蓄品購入や設備投資には、そこそこのお金がかかるのです。一昔前のプレッパーが、富裕層と田舎のサバイバリストばかりだったのも理解できてしまいます。
プレッパーとして生きていく場合には、「ある程度の金額の投資が必要になる」というデメリットがあると言えるでしょう。



備蓄物資を無駄にしなければ、デメリットも小さくなります。
備えるために忙しくなる
プレッパーは備えるためにやることがとても多いです。
備蓄、学習、訓練をして危機に備える日常になります。
もちろん、無理をする必要はありません。しかし、やりたいことがとても多くなり、毎日が忙しくなるでしょう。
なにもしないでだらけることが好きな人には、向かない生活スタイルです。



「毎日が充実する」と言い換えれば、メリットにも聞こえますね。
まとめ



プレッパーのメリット・デメリットをまとめます。
- 防災アイテム・備蓄が充実する
- 非常時への対応が的確になる
- 防犯意識・対策が高まる
- アウトドア知識・技術を習得できる
- 自給自足の知識・基盤ができる
- 備蓄品などで自宅内が圧迫される
- 購入費用がかかる
- 備えるために忙しくなる



自宅のスペースやお金に余裕がある方は、デメリットが少なめです。
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